中間期の送風運転のすすめ

10月・11月や4月・5月などは冷暖房運転をすることなく過ごせる季節で中間期と呼ばれるエネルギーコストの低い時期となります。 インディアンサマー(小春日和)と呼ばれるような朝晩は冷え込むが日中は汗ばむくらいの陽気の日には冷房運転をすることなく送風運転をおすすめします。

<送風運転とは?>


外気を取り込みそのまま室内に送り込むだけのいわゆる扇風機のような活用手法です。
空調運転の90%をしめるコンプレッサを使わないために冷房運転と比較すると9割削減となります。

<送風の効果>

送風の消費電力 16.9Wh = 42銭/h

冷房運転の消費電力 2900Wh= 72.5円/h 送風運転にすることで99.5%削減

暖房の消費電力 2650Wh = 66.25円/h 送風運転にすることで99,4%削減

風が当たることで体感温度が数度下がり涼を得ることができますが暖を取ることはできないので暖房運転に置き換えることは難しいと思います。  
しかし、中間期の冷房をかけるほどではないけど、汗ばむ陽気の際には「送風」が断然お得なことはご理解いただけると思います。

<送風運転ボタンがない場合の対処>

DAIKIN社製以外のメーカー製では「送風」ボタンがない場合が多いです。 
その際には冷房運転に設定して手動で設定温度を最大値(31℃など)まで高めてください。 
冷房運転にしているのに室外機が回ることなく運転することで冷房運転をしていないこととご理解いただけると思います。

室内環境の可視化のメリット (Co2モニターの導入)

 いっこうに収まる気配のない新型感染ウィルスの感染拡大状況ですが、いわゆる「密防止」のために過剰な換気が昨年から各所で散見されており、これによる空調効率の悪化に伴う電力コストの増加を危惧しておりました。

適正な室内環境とは? 

 それでは空気という見えないものに対して適正の見分け方をどうすればいいのか?

 見えない室内環境を可視化するCo2モニターが有効です。 室温には温度計、湿度には湿度計、そしてCo2にはCo2濃度測定機能が付加されてます。 Co2濃度というのはビル管理法で1000ppm以内にするように定められており、外気は都市部で450ppm前後です。 コロナ以前にはこのCo2測定器を使用して室内への外気の流出入の有無を数値化して空調機器運転中には1000ppm近くなっているかどうかを確認してました。 空調運転時に700ppmという数値を確認して換気扇が回っているのを注意して停止してもらい空調効率を高めるというような指導をして省エネ効果を得てました。 今年はこれを逆利用して空調運転時に換気扇を回してもらい、Co2モニターで1000ppmを超えたら通気を得るために10分間程度二か所以上の開口部の開放を勧めてます。

 ロケーション別のCo2濃度の例はこちらです

それでは危険値はどのくらいなのでしょうか?

3500ppm以内であれば健康上の問題はないという指標になってます。 元々Co2濃度の管理が法的に決められているのは健康上の理由よりも脳内に酸素が不足することにより行動する上でのパフォーマンスが落ちてしまうことを問題視したことによります。 「労働」「学習」「運動」において実力が発揮できない環境になってしまうための管理となってますので本来は過敏になることはないのですが、新型コロナウィルスの蔓延防止による密防止にこの指標を利用することで適正な室内環境の可視化にメリットがあると思います。

それではどのようなCo2モニターがいいの?

価格:5000円以下の製品はセンサーの不具合が多くておすすめできませんので注意ください。
表示内容:「室温」「湿度」「Co2濃度」の3種類が大きく表示

アマゾンで「Co2モニター」で探してください。
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%A0-CUSTOM-CO2-mini-CO2%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%BC/dp/B00I3XJ9LM/ref=sr_1_27?crid=RHYE5T2OTK5X&dchild=1&keywords=co2%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC&qid=1631451044&s=industrial&sr=1-27

https://www.amazon.co.jp/%E4%BA%8C%E9%85%B8%E5%8C%96%E7%82%AD%E7%B4%A0%E6%BF%83%E5%BA%A6%E8%A8%88-CO2%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC-%E7%A9%BA%E6%B0%97%E8%B3%AA%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%BC-0%E3%80%9C9999PPM%E6%B8%AC%E5%AE%9A%E7%AF%84%E5%9B%B2-%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E7%9B%A3%E8%A6%96/dp/B0995KZMFC/ref=sr_1_31?crid=RHYE5T2OTK5X&dchild=1&keywords=co2%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC&qid=1631451044&s=industrial&sr=1-31

*「換気後300ppm」とありますが-300ppmの誤りだと思います。 
400ppm以下は平地ではなかなかない低い数値です。 
もしも窓を閉め切った室内で400ppmが計測された場合には機器の測定ミスを疑うべきです。
近年はとても安価になったCo2計測端子ですが残念ながら粗悪品も多いのが実際です。 

夏季の空調コスト削減対策 ー室外機編2ー

 室外機に対しての対策が多々あります。 全ブログでご紹介しましたミストシャワーですが「近くに水道栓がない」「蛇口が特殊で設置が困難」「位置的に伸ばしたホースを車両が踏む」「室外機付近を水で濡らしたくない」などの様々な理由からシャワーミストの設置が困難な場合においての室外機への対策のアプローチを紹介します。

①室外機の遮熱カバー

 室外機に対して簡単にカバーをすることで室外機全体を直射日光からの効率悪化を避けるために利用するという対策となります。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B08XX9RKSX/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o00_s00?ie=UTF8&psc=1
室外機のサイズに応じていくつかの種類はありますが基本的に家庭用の小さなタイプに限られる対策です。
冬の積雪からの対策にもなりますので通年通した対策ですが2500円前後というリーズナブルな価格であるために具体的な成果内容の明示がないところが残念です。

②室外機の遮熱板

 前回のブログでもサーモグラフィー画像でもわかるように天板が60℃以上の高温になり筐体の温度を高めて効率を悪化させてしまいます。 天板だけに対して遮熱版を取り付けるタイプの対策がこちらになります。 室外機の大きさに合わせて購入することでいろいろな機種への対応が可能と思われます。 900円前後というのがとてもリーズナブルで導入しやすいと思います。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B089GHGS95/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o02_s00?ie=UTF8&psc=1

③遮熱塗装

 通常は屋根などに用いる遮熱塗装を室外機に塗ってしまうという対策です。 「ガイナ」という製品をご紹介しますが、遮熱塗装業界では先駆者として全ての製品の比較対象となるくらい有名な製品です。 JAXAに採用されて大気圏に再突入する際の摩擦熱で起こる高温から機体を守るために塗装を施しているという逸話があるほどの性能といわれてます。 これを室外機に塗ることにより直射日光による空調効率の悪化を防止します。
 4000円/台くらいのコストと思われます。

熱の流出入を防止するといいうことの実証により冷暖房にとって有利と思います。

④遮熱シートの室外機への貼付

 コスト的には高くなってしまうと思うのですが遮熱加工の強いシートを両面テープで室外機の金属面に直接はることで確実に遮熱を行うという対策となります。 30㎝X22㎝のシートが4枚入って1500円弱となり価格面では①と同じくらいと思います。 一般の家庭用室外機は80㎝ X 50㎝ X25㎝となり3セットは必要と思います。
効果は消費電力を28.4%の削減と明言しているところが心強く思いました。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07QX4K45K/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o01_s00?ie=UTF8&psc=1

まとめ

 製品名対策内容価格効果導入
エアコン室外機カバー室外機に前面にカバー¥2,599/pcs明示ナシ簡単
エアコン室外機カバー室外機に上部にカバー¥900/pcs明示ナシ簡単
遮熱塗料GAINA室外機に遮熱塗料を塗布¥4000/pcs明示ナシ塗布作業が必要
エアコン室外機専用遮熱シール遮熱シール貼付¥1,685/pcs-28.50%貼付作業が必要
④のエアコン室外機専用遮熱シール以外は効果に対しての明示がないので今後独自に検証実験を行い詳らかにしたいと思います。

夏季の空調コスト削減対策 ー室外機編ー

2021年の夏は暑いという長期予報に備えて皆さんも熱中症対策などに余念がないと思います。
暑いとストレスもたまりがちで「設定温度を緩和して省エネ」などと言おうものなら現場から不満が爆発して悪者になってしまうことを恐れるあまり設定温度は現場に委ねて電力コストについては目をつむっている担当者様や経営者様が多いと思います。  現場からの不満を回避して省エネを進めるには機器の効率を高めるのがベストです。 
今回は下記の条件下における室外機への対策を紹介します。

【条件】
*直射日光が当たる場所に室外機が設置されている
*高圧契約のためにデマンドUPは基本料金のコストUPに直結する

【対策】
*室外機にミストシャワーを取り付けて室外機周辺の温度を下げる

今後の続編にてCTクランプを分電盤に取り付けるなどして散水前後の消費電力の変動を詳らかにしたいと思いますので続編にご期待ください。

整体院の現状調査と有効策

空調機種内容

院の空調機器は70%が天カセ型の4方向であるということがわかりました。
20坪~50坪の院内を効率的に空調コントロールするには壁型より良いという事だと思います。 
この設備により室内の位置による温度差が少なくなるメリットがあります。

壁は吹き出し口からの距離に応じて効率が変化するために位置による差異が多くなります。
機器の効率を向上させるためにはコンティニウム、空調効率を高めるためにハイブリッドファン、サーキュレーター、扇風機の同時使用が有効です。

フィルター清掃頻度

室内環境に左右されますが2週間に一回がベストが一般的です。 6割が合格点となってます。 カビやにおいの原因にもなりますのでお客様満足度の向上のためにも最低毎月一回をルールとして定着することで削減とともに環境改善につながります
<対策>
アンケートの結果から鑑みると特に決められたルールがあるわけではなくて週に二回からしたことがないまで多岐に及ぶ結果となってます。 環境整備点検の項目に入れるなどして適正なルールに基づくことによって確実な成果が得られると思います。 逆にルールに入れなければ削減は進まないと思います。


【ルールの策定 】 ⇒【成果の可視化】⇒【優秀者を褒章・落第点を指導】

冬季の室温設定

国が求める推奨温度は20℃ですが22℃を提唱してます。 1℃の緩和で10%の電気料金の削減が目安となってます。 90%の院が23℃以上の設定になっているために22℃以下でお客様から寒さでクレームが来ないようにする工夫が目標になります。 設定温度を下げて院内が寒くなってしまっては本末転倒です。 我慢せずに削減する道の解明が必須です。
<対策>
*サーキュレーター・ハイブリッドファンの併用
*扉の開放ルールの策定
*二重窓
*コンティニウムの導入
*灯油ストーブの導入
*加湿器の導入
*コンティニウムの導入

暖気は天井部分に留まるために何も対策をしなければ22℃の設定では施術の際の患者様も位置では20℃前後の空間となり寒く感じる方も多いかと思います。 更に新型コロナ感染拡大防止策としてタオル掛けを控えるなどの場合にはなおさらです。 何度もブログで紹介してますが室温設定の標準化を急ぐ必要があります。 
【サーキュレーターorハイブリッドファン】⇒【コンティニウムの導入】が有効です。

夏季の室温設定

国が求める推奨温度は26℃ですが25℃を推奨してます。 86%の院が努力対象になります。 扇風機との同時使用などで体感温度を下げるなどの工夫で緩和は可能と思われます。 設定温度を上げて院内が暑くなってしまっては本末転倒です。 我慢せずに削減する道の解明が必須です。
コロナ前から指摘しておりましたが扉の開閉ルールが決められてないために集客を促すためにという理由で扉の開放をしている院が多かったです。 
衝動的な理由での来院の可能性はとても低いと思いますので締め切っていても集客が落ちることは考えられません。 扉を閉めていないことにより夏の暑気が容赦なく入り込み空調効率を著しく低下させてました。


<対策>
*扇風機の併用
*日射の侵入の防止
*扉の開放ルールの策定
*二重窓
*室外機の遮熱措置

*除湿器の導入
*コンティニウムの導入

冬の空調の省エネ対策ベスト5

2020年~2021年の冬はラニーニャ現象の影響で記録的な暖冬だった前年と比較して大雪を伴う厳しい寒波に襲われる可能性が高いとの予報が出されております。 空調機器の効率を上げる対策を下記しますのでできるところから始めて電力コストの最適化を目指してください。
 整骨院・オフィス・物販店舗・ご家庭など多くの場面で有効な対策です。

①空調機器のフィルターの清掃 
フィルター清掃を適正に行うことは空調機器の効率の向上対策として最優先事項です。 正しい手順と方法が紹介されてるサイトを検索しましたのでご参照ください。 
暮らしのマーケットマガジン
エアコンのフィルター掃除|水洗いで簡単に!重曹を使ってしっかり掃除!

壁掛け型クーラーのフィルター清掃の一例です。 フィルターを取り出す!!
この部分を押し上げる形で取り外します。
埃のたまり具合から1~2週間に一回の清掃が必要です。掃除機で吸い取るだけの軽作業です
空気の通りをよくすることで電力消費を少なくすることが可能です

②開口部からの寒気の流入防止策を講じる
冬は開口部(出入口や窓)から暖気を58%放出してしまいます。(図参照)

開口部から熱が58%逃げていきます。換気は感染拡大防止策として必要悪として目をつむりたいとことなのですが扉と窓の開口部は防止可能です。 上下図ともに参照サイト マド本舗
せっかく暖房して暖めた空気も、窓の断熱性が低いと窓辺で空気が冷やされたり(コールドドラフト現象)、すき間から冷気が入り、その冷気が足元にたまってしまいます。足元までポカポカ暖かくするためには、窓の断熱性を高め窓付近の気温を下げないようにすることが効果的です。

これらの問題を解消するためには、開口部を透明カーテンにより遮って空気層を作り熱の放出を防ぐことが有効な対策となります。

断熱カーテンライナー アマゾンサイトから引用
カーテンの内側に設置することで熱の流出入を防止します。

③サーキュレーターにより室内温度の平準化を目指す

サーキュレーターの有効性については再三ブログで配信してますのでご参照ください。

冬は上部に向けて風を送って上部に溜まる暖気をかき混ぜる

④湿度コントロールをする。
湿度が高くなると体感温度は高くなります。 逆に乾燥が進むと肌寒くなってしまうので従来のストーブに夜間を乗せて蒸気の湯気を得るのはとても理にかなった暖の獲り方でした。 石油ストーブの場合にはヤカンをかけるなどは今でも変わらずの得策ですが、エアコンの場合には加湿器が必要となります。
 湿度と気温のバランスを把握して適当な湿度を狙って暖房対策を行うことがとても重要になります。

45%~65%の狭いゾーンに収まるように湿度コントロールが健康と省エネに直結します。

⑤ワームビズを行う。

 機器などを使わずに居室内にいる各人が自身を機能性下着、電気毛布、電気カーペットなどで温めることでベースとなる空調の設定温度を緩和するのが狙いです。 決して根性論で寒さに耐えろと伝えているわけではありません。

参考サイト  ウォームビズ ポカポカゼミナール

まとめ

「的確なメンテナンスのルール作り」
「熱の放出防止」
「効率向上グッズの導入」

 寒さに耐えて作業を行うのは精神的にも肉体的にもストレスが増えてしまうので非効率的です。 コストがかからないメンテナンスを特に強化して乗り切ってください。 やり方次第で2割~3割の空調コスト削減が可能です。

やってはいけないドライ方式-冷房の省エネ

拠点巡回などを行っているとクライアント企業の複数のスタッフから
「ドライ運転の方が冷房運転よりお得だって聞きました‼」とか
「ドライ運転の方が電気料金が高いって聞きました‼」
と相反する意見が飛び交うことがあります。 
スタッフ間で小競り合いとなり正解を求めて私の巡回を待っていたという状況のようでした。 「どっちが正しいのですか?」という問いに
「どっちも正しくて どっちも間違ってます‼」という私の回答に困惑するスタッフの図が散見されるために記事にしようと思いました。

解説します。 
ドライ運転には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」という二つの方式があり電気料金の比較で言うと少ない方から弱冷房除湿>冷房>再熱除湿の順序となります。
ドライ運転方式を確認する前の段階では明解な回答ができずどちらも正解となってしまうということを意味してました。

https://news.line.me/issue/oa-weathernews/3a9397a218b6?utm_source=Twitter&utm_medium=share&utm_campaign=none  から引用
https://ameblo.jp/auckland5go/entry-12304817643.html  から引用

<ドライ方式の見極め方法>

ドライ運転の方式により上記の図のように同じドライ運転でも3.6倍以上の電気料金の違いがあるということを把握したスタッフから
「弱冷房除湿にするにはどうすればいいんですか?」との質問が相次ぎましたが残念ながら方式を変更することはできません。
ガソリン車とディーゼル車のようにエンジンが違うととらえてください。   
ドライ方式が「再熱除湿方式」搭載の機器で「弱冷房除湿」を行うことは不可能です。
 無駄な電気料金の増加を防ぐためには、ご自宅も含めて自身の担当する施設に配備されている空調機器のドライ方式を把握することがとても重要です。

*ドライ運転に運転設定⇒室温設定が可能   <再熱除湿方式>
*ドライ運転に運転設定⇒室温設定が不可能  <弱冷房除湿方式>

リモコン設定でドライ運転を選択した際に室温設定ができるかどうかで判断してください。

「弱冷房除湿方式」は室温設定ができません。
https://www.daikinaircon.com/shopoffice/products/indoor/urusara_zeas/  から引用

的確な運転を選んで最適な消費エネルギーで涼を得ることを是としてクレバーな冷房運転を心がけてください。