スマートビルディングEXPO2018 レポート

東京ビッグサイトで行われたスマートビルディングEXPOに行ってきました。
IOTの時代全盛なだけにセンサーなどを利用した省エネの自動化などに特化したものを探しに行ったのですがインテリジェンスビルの建設など大掛かりなものが多くてもっと汎用に転嫁が可能な技術やサービスを求めて来場した私としては素通りするブースが多かった気がする。 そんな中で心に刺さったブースの製品やサービスをご紹介します。

Co2コントローラー  ㈱CHC

ビル管理法において労働環境における室内の二酸化炭素濃度には規定が存在するのは多くの人が知るところだと思います。 Co2が1000ppmを越えてはいけないという縛りであり越えてしまうと人間は眠さを覚えたり脳内が活性化されないために十分に能力を発揮できないとの理由から労働環境では1000ppm教育環境では1500ppm以下にしなさいというしばりです。

ちなみに車内や電車内は2000ppmを越えます。

脳内の活性化と同時に空調負荷の増減にも関わってきます。 外気は450ppm程度なのですが夏季冬季における空調機器運転環境下において室内の二酸化炭素濃度が800ppm以下となっている場合が散見されます。 たいてい空調機器運転をしながら換気扇が回っている状況です。 せっかくコストをかけて空調機器で調整した空気をどんどん捨ててしまっている状況です。 もしくは外気をどんどん取り入れることで空調負荷を高めてしまっているという状況です。 ともに空調コストを著しく悪化してしまいます。 診断時にCo2センサーを持ち歩いて室内環境を確認する際も必ず換気扇のオフなどを運用改善の一つにします。

以前から換気扇のコンセントにセンサー付きのコンセントタップを取り付けてCo2濃度に応じて運転制御できれば常に最適な換気扇運転の自動化ができると思い開発に乗り出そうかと数年前に真剣に企画していた時期がありました。

見つけました!!

CHC社 ¥44,000~
自動連携したりデータロガー付きなどの多くの機種が存在しておりアマゾンでの販売もしているのを発見しました。 資料によると設置したことで25%以上の電気料金が削減されて投資回収は二年以内との情報でした。 投資回収に関しての試算条件などを確認したのですが全体の48%を空調コスト占めているとの試算条件で謳っており当該製品により全体の電気料金が24.9%削減されたとのデータが出ているが空調コストが半減していることを意味するためにデータの試算状況などについて現在調査中

これが真実であれば空調効率削減の救世主となると考えられますので納得いく結果を心待ちにしてます。 合点がいきましたら弊社のラインナップに君臨することは間違いありません。

おうちモニタリングプラン  株式会社エナジーゲートウエイ

省エネに可視化機器は必須であるのは言うまでもない事実です。 ダイエットを考えてる人が体重計に乗らないと成果や目標がつかめないのと同じことです。 また体重計に乗るだけでもどうしたら肥えるのかどうしたら痩せるのかを実測することで自分の特性をつかむことも有意義な行動です。 省エネもこれと全く同じでどうしたら電力消費が増減するのかを可視化して定量化することで成果を把握して解決策や対策を効率的に得ることが可能です。 しかし可視化するには現状では多額の費用が伴ってしまうためになかなか進まないのが実情です。 FEMSはHEMSに関していえば搭載されていてもデータを読み取ってきちんと運用されてる企業はほぼ皆無で単にデータホルダーとなっていて自己満足で完結していたり省エネ法の報告書に記載するためだけに重宝しているような器具に数百万を投じているようなケースが多く見られます。

それは各系統の主幹データだけをモニタリングしてるにあります。 どのくらい使っているかは把握できるために「待機電流がどのくらいあるか」などで非稼働時の無駄な電力の防止には役立ちますが機器ごとの消費電力は把握できないために省エネ対策の立案には効果がないのが実際です。 効果を得るには配電盤の各機器のブレーカ―部分にCTを設置してデータを読み取らなければなりません。

TEPCOとソニーエリクソンの出資で出発した株式会社エナジーゲートウエイは主幹にCTを設置するだけで各系統は各機器の消費電力をオンタイムに読み取る機器を開発しました。 各機器が出す消費電力の波長には周波数的な特徴があるためにそれをAIで学習してどの機器がどのくらいの運転を行い消費電力量をスマホで把握できるようなシステムが構築されてます。

残念ながら弊社が最も欲しい三相電力系統には技術的に現段階では困難とのことでしたが今後に期待が持てる素晴らしいアイデアだと感激しました。

フリーソーラープロジェクト 株式会社デンカシンキ

「日本の屋根にソーラーイノベーションを!!」と大きく書かれたキャッチコピーが印象的なブースでした。

システムとしては条件に合う住宅の屋根に無償で太陽光パネルを設置

産み出した電気を㈱NTTスマイルエナジーパートナーから購入する

余剰電力は㈱NTTスマイルエナジーパートナー同社が売電を行う。

私の理解が正しければ支払った購入金額¥32.4/kwhと既存の金額の差額はエスコのように支払いに向けられて平均約9.5年でソーラーパネルのイニシャルコストに到達することで少輔兼を完全に移転されてその後は自家発電分は無料で利用が可能となる。 リースでの購入の場合には金利がかかって割高になりFITをベースに購入した場合には10年で買い取り額が終わるなどの弊害もあり、それを越えるビジネススキームが売りとなっている。 短い時間のレクチャーであったために改めて情報収集を行い知識にしていきたいと思ったが新たなスキームに刺激を受けました。

来年も期待してます