冬の暖房効率の向上策

空調運転のエネルギー効率を高めるには下記が必須です。

  • ①高い気密性
  • ②室内環境の平準化
  • ③湿度管理
  • ①~③を行って20℃~22℃で快適な環境を保ちます。
  • ①高い気密性の確保

解決策:エアーカーテンの導入

コロナウィルスの感染拡大防止策の一環として過剰な換気が是とされる世の中になってしまっているのが現状です。 コロナ前は閉めていた入口も開けっ放しがデフォルトとなっています。 各企業の方針があるためにイメージアップを最優先するという事は否めません。 Co2メーターを設置して可視化して必要に応じて開閉を行うことが求められますが工数をかけないという事を優先するならば残念ながら開けっ放しになってしまうこととなってしまいます。 出入口を開放して換気をしているという安心感とブランド保持を行い工数もかけないという事への解決策とすると「エアーカーテン」の一択になると思います。

エアーカーテンを利用することにより窓ガラス一枚分相当の効果を得られて空調コストを2~3割改善することが可能との試算があります。

  • ②室内環境の平準化

解決策:サーキュレーターによる室内温度の平準化

分子の軽い暖気は常に室内の上部に滞留します。天カセ型にしろ壁型にしろ空調機器

室内の上部に設置されているために上部の暖気を吸気して設定温度で止まってしまい床面は底冷えをするために自然と設定温度が過剰に上がってしまうという悪循環を繰り返します。 わかりやすく言うと室内を浴槽に置き換えて空調の作る暖気をお湯に置き換えて説明します。 室内の上部から出てくる22℃の暖気(お湯)は天井部分は22℃ですが冷めたお湯はどんどん床面に落ちてい床面は18℃となり足先が冷えることになり耐えられず「寒い」「底冷えする」の声を消すために24~25℃の室温設定が変更されます。 2~3℃上げることにより床面は多少は緩和されますがそれでも天井面の暖かさを感知して空調は止まってしまい、床面を22℃にするには28℃で運転する必要が生じてナンセンスです。 

サーキュレーターを導入して上部に溜まる暖気を床面に向けて対流を促して掻きまわしてください。 空調機器の適正な運転を行うことで設定温度を最適化することができます。 1℃の緩和は10%の削減という指標があり我慢することなく2~3℃の緩和による20%以上の削減は絶大な効果となります。 

  • ③湿度管理

解決方法:加湿器の導入

空気の湿度が下がって乾燥すると体感で寒く感じます。 逆に湿度が上がると暖かく感じるのは夏の悩みからご理解いただけると思います。

湿度計と加湿器を導入することで湿度管理を行って45%~55%の湿度を目指してください。 室温設定を緩和しても寒さを感じにくくなることに加えて、ウィルスの活動を抑える・お肌の調子がよくなるなどの健康面・美容面での効果もありますので是非実施を目指してください。