ガソリンスタンドの省エネ対策

<業界情勢>

ガソリンスタンドのサービスステーションは国内に2万か所くらいあります。

化石燃料の枯渇への懸念と原油価格の乱高下や地球温暖化防止の概念から業界的に今後も衰退が予見されており2000年前後から業界に淘汰の波が押し寄せて昭和シェル石油と出光石油の合併をもって業界再編が完了したとみる向きが多いのが実情です。

ENEOS・COSMO・出光昭和シェル石油の三社が三つ巴戦を行うことによって過度な値下げ戦争などを起こすことなく安定的に発展すると思われます。

いずれにしてもコスト削減はいの一番に行われなくてはならない業種でありますが様々な理由によりこれがなかなか進んでいないのが実情です。 利益率は1%前後であるために100万/年のコスト削減は1億円の売上増加に等しい効果であります。

 

東京都環境局のホームページよりガソリンスタンドの省エネルギー対策についての指南書をホームページで配布をしているので、これを資料として解説します。

<ガソリンスタンドの電力消費内容の特色>

ガソリンスタンドでは全使用エネルギーの95%が電力に特化したものとなります。 上図のように夏季冬季にピークが来るのは空調による負荷が高いためと考えられ冬季に最大値がくるのは日照時間が短くなり照明負荷も高まるためと考えられます。
<多くのガソリンスタンドでの管理体制>
<ガソリンスタンドの消費電力の内容と対策>
①屋外照明(キャノピー灯等)        33%
 対策:LED化
②屋内照明(蛍光灯等)                                        11%
 対策:LED化・人感センサー
③空調機                                                                 17%
 対策:空調効率の向上・気密性の確保・メンテナンス
④計量器(給油機)                                                 8%
 対策:実質不可能
⑥洗車機                                                                   6%
 対策:ドレンの排出・待機電流のカット・メンテナンス
⑦車両整備機器(コンプレッサー他)                    9%
 対策:吐出圧力の緩和・空気漏れ防止・メンテナンス
⑧コンセント設備(自動販売機・コピー機・他)  5%
 対策:待機電流のカット・照明のオフ
⑨その他                                                                  11%

 

<具体的削減対策ベスト5>

ー適用される施設の設定条件ー

24時間営業のセルフ型SSで洗車機は8:00AM~21:00PMの稼働時間.整備区画有り

①使用状況の可視化

スタッフ全員が前月は前年同月の電気の使用状況を確認できる状況を作ることはとても重要です。 配電盤をクランプで挟んで得た電流量から消費電力を割り出してクラウドで管理する等の先端機器の活用もとても有効です。

②灯具のLED化

★キャノピー

メタルハライドランプを利用しているSSはまだまだ数多く存在するのが実情です。 LED化により電気料金を50%以上削減できるほか即時点灯が可能なことから天候に応じて入り切りをすることができることも大きなメリットです。  水銀灯の場合は75%の削減が可能になるために1時間でも早い改修工事の検討が必要です。

★セールスルーム

24時間営業のSSのセールスルームは24時間点灯している場合が多いです。  水銀含有製品の流通を規制する水俣条約において2020年で安定器の流通が止まり2030年までに根絶予定である蛍光灯をLED化することで50%の削減が可能です。

★トイレ

24時間営業のSSのトイレは24時間点灯している場合が多い。 これを人感センサー内臓のLEDに変更することにより93%の削減が可能です。(当社比)特に工事不要の電球タイプの場合は即時削減が可能になるために1時間でも早い改修工事がコスト削減につながります。

 

③コンプレッサーの運転状況の最適化

★吐出圧力の軽減

コンプレッサーは出荷時の設定の1.5MPAでそのまま運転されてる場合が多くみられるがガソリンスタンドでは0.7MPA前後で十分です。 0.1MPAを緩和ごとに約8%の削減が可能なので約70%の削減が可能です。

吐出圧力の調整弁は3~4万円で後付けになるが上記の通りの有効策なので利用額に比例しますが理論上1年程度での投資回収が可能です。

★空気漏れの確認と改修

空気漏れは水道の水漏れと違い視認できないので厄介なトラブルです。 空気が漏れてエアータンク内の設定量を下回ると圧縮空気を補充するためにコンプレッサーが再始動を始めます。 2分程度の運転となりますが2.2kw~3.7kwと多くの電気を消費します。 空気が漏れていると、これを絶えず繰り返すことになり不要な電気料金を知らず知らずのうちに支払うことを余儀なくされます。 下記の状況がある場合は空気漏れが間違いなくあります。

*非稼働時間にコンプレッサーが動く

*空気の漏れる音が聞こえる

症状の特定が困難な場合にはリークディテクターという空気漏れを確認する機器で問題個所を特定することも可能です。

★タイヤチェンジャーへのエア供給の制限

あまり利用頻度のないタイヤチェンジャーはその特性から強い空気圧があるために空気漏れを起こしやすくなっています。  パッキン部分の寿命を延ばす意味でも必要時以外は空気の供給を遮断するか電源をOFFにしておくことが是とされます。

 

④洗車機の運用の最適化

★非稼働時間のブレーカーOFF

洗車機の受付方式

A:セルフ方式(お客様がスイッチON)

B:オーダー方式(クルーがスイッチON)

洗車機の営業時間

A:24時間(郊外型)

B:8:00~21:00(都市型)

ともにBに関しては非稼働時間にブレーカーをオフにすることで待機電流の4kwhを削減することが可能です。 リスタートは2分程度なのでお客様を待たせることもありません。

★ドレンの排出

自動排出機能のない洗車機のコンプレッサーは必ず毎日ドレンの排出をメンテの一環として行うように機器の取り扱い説明には記載されてますが、放置されてるケースが散見されます。

⑤空調運転の効率化

17%と多くの比率を占める空調運転の効率化はとても重要となるために多くの アイデアをもってこれに当たる必要です。

★気密性の確保

扉の開閉ルールを策定するなどして外気の流入を防ぐことが必要です。    ドアクローザーの不備などで隙間が空いてる状況や完全に開放した扉が    デフォルトの状況となっていることを散見しますが、すぐに改善可能な重要ポイントです。

★サーキュレーターの導入

暖気は室内の上部に滞留してしまい空調機の吸気口に設置してある室内温度センサーで高い温度が感知されるために体感温度と運転温度の乖離を招く恐れがあります。 下は寒くて十分なのに上が暑いために空調運転が過剰に頑張ってしまうという状態です。 これを防ぐためには室内温度の平準化が望まれます。   そのためにはサーキュレーターの導入が最適です。

★遮熱・遮光対策

赤外線の輻射熱による室内温度への悪影響を緩和するために開口部への遮熱・遮光対策が必須です。 本来はよしずなどによる外からの遮蔽が最善策であるが消防法の厳格なる順守が義務付けられてるガソリンスタンドでは安易な対策は法律違反となってしまいます。 法律を遵守した上で行う施策は下記です。

*ロールスクリーンやブラインドカーテンなどの設置  *遮熱シートやコーティングなどの導入

最大で33.5℃で中心縁部分は31.8℃で25℃前後の室温環境にかなりの負荷となってしまってます。

ロールスクリーンをおろすと効果は一目瞭然

空調機の設定温度1℃を緩和すると10%の削減につながります。

-2.5℃をロールスクリーンで実現しました。 赤外線による輻射の熱伝導をカットすることで空調効率を改善して空調機の消費電力量を抑えることができます。

 

いずれにしましてもクルー全員が電力使用量・金額・前年比を把握した上で改善に取り組む仕組みを一丸となって構築しない限りコストの流出を防ぐことは不可能です。

「可視化」⇒「問題点発見」⇒「対策実施」⇒「検証」⇒「褒章」

これがコスト削減への近道です。

 

省エネ革命ではクライアントの施設に応じて最適な施策を行い平均20%以上の電力量の削減を現実化します!!

まずはお気軽にご相談願います。

www.econcierge.co.jp

現状の把握

現状の把握

電気料金

契約する電力会社からの毎月の請求書を入手します。

 

<把握事項>*下線部はエクセル入力でグラフ化する

  • ①契約内容
  • ②契約種別
  • ➂特約の有無
  • ④毎月の利用料金請求額
  • ⑤毎月の電気使用量
  • ⑥照明設備内容と運用内容(灯具の種類・数・消費電力量・点灯時間/月)
  • ⑦空調設備内容と運用内容(空調機器の種類・数・消費電力・運転/h)      (室内機のメンテナンス状況・室外機のメンテナンス状況・換気ファンの内容)

<年間使用状況の可視化>

一年間を通して自分の事業所がどのような使い方をしているのかを把握する必要があります。 夏に多くの電力を使うのか冬に使うのかなど月間ごとのデータは請求書から把握することが可能です。

これによりピークカットなどによる基本料金の削減を目指したりするなどの対策を練ることが可能になります。

月間の次には週間、曜日、一日の中での時間帯別、系統別という形で細かければ細かいほど切り口を多く持つことが出来るために切り口の分だけ削減対策が存在することになります。

新電力などへの契約変更のために負荷率を確認するためにも情報の把握は必要となります。

 

省エネ革命のステップ

省エネ革命のステップ

 

的確な省エネ差益を生み出すには的確なステップを進む必要があります。

理想的なステップはより多くの省エネ差益を迅速に生み出します。

 

<経営トップの意識改革>

省エネルギー活動はトップダウンでやらなくては進みません。

ボトムアップを求める経営陣は考えを改めましょう。 コストの削減が生み出す経営への効果を実感できるはずなので進んで学ぶ努力を惜しまぬことが重要です。

コンサルティングを依頼したら努力なしでコスト削減が進むだろうと他力本願を希望する経営者の方がおります。 報酬があるんだから全部やってもらえるんだろう的な考え方かもしれません。

もちろん現代のテクノロジーを駆使して行う自動運転制御方式であれば労せずに設定通りの運用改善が可能になります。 努力を設備投資コストで賄った形になります。

弊社が行う省エネコンサルティングはコストを極力かけずに組織が一丸となって体質改善に取り組むことによって成り立つものです。 トップのリーダー的資質、一丸となる組織力が伴い自身の努力が成果をはぐくむことになります。

削減成果の獲得を到着地点として省エネコンサルティングをナビゲーションシステムと例えますと、弊社は知財と熱意の提供によりベストな運転方法と近道をナビすることはできますがエンジンとアクセルワークはクライアントに依存するものとなります。

サポートすることはできますがあくまで脇役であり主役はクライアント企業になります。

業務効率を守ってストレスのない範囲で行うのが文字通りの最適化です。

<現状の可視化>

電気料金・設備の運用状況・負荷状況・必要性・合理化の可能性などの必要となるデータを可視化してPDCAの基礎とする

 

<省エネ組織の構築>

適材となる人員の配置を行い省エネ組織のトップには必ず経営トップが就くことが重要

トップが絶対的な権限を持って行わない限りできない&やらない言い訳しか出てこない環境が育つのが自明の理となる。担当責任者を複数任命して定期的に改善工夫のPDCA会議や省エネセミナーに参加するなどして省エネ知財と人材が社内に育つようにすることが重要です。

 

<インセンティブの可視化>

「どんだけ回してもギャラ一緒‼」では誰も動きません。

新たな業務が増えて者の為になるのを認識することが出来ても見返りがなく社だけが儲かるのであれば社員が動く原動力にはなりません。

 

<ゲーミフィケーションの導入>

楽しみながら行うゲーミフィケーションを導入することが重要です。

 

 

省エネ革命とは?

 

省エネルギーに興味はある企業が動けない理由の多くは下記のようなものです。

①多額の先行投資の捻出ができない‼

②的確な省エネ知財や人材が社内にない‼

➂信頼できるサポート機関がない‼

④業務に追われて対応ができない‼

省エネ革命は皆様のできない理由を打開して省エネ活動をスムースに行い差益を享受可能にすることをコンセプトとした事業です。

 

【特色】

*成果報酬型省エネコンサルティング

生み出した省エネ差益の中から報酬を頂きますが成果がなければ支払無用です‼

*先行投資のない運用改善を主体にコスト削減を勧めます

様々な計測器により現状を可視化して最適化を最優先します。

*特定の製品の導入を目指すのではなく最適な製品の導入を目指します。

「価格」「効果」から「投資回収年数」を最優先に最安値でご提案します。

【業種別実績一例】

<ビデオ販売店舗> 前年比ー48%削減

<宿泊施設>     前年比ー22%削減

<アパレル販売店> 前年比ー29%削減

<アパレル物流倉庫>前年比ー25%削減

<飲食店>       前年比ー40%削減

<商業施設>    前年比ー25%削減

<遊技場>     前年比ー17%削減

<一般オフィス>    前年比ー12%削減

<半導体工場>   前年比ー9%削減