月刊省エネルギー7月号

一般社団法人 省エネルギーセンターが毎月発刊している日本で唯一の省エネに関する専門誌である「月刊省エネルギー」の7月号から執筆依頼を受けました。

9月にある「ビルの省エネエキスパート」試験の受験者に向けてのアドバイスが内容となる。

弊社の省エネ運用改善指導などは、この資格試験で使われるテキストの内容を基準として行われるためにとてもなじみ深い資格と言えます。

テキストに書いてあることを真摯に行うことにより最大で50%の削減が可能となります。

小池都知事「LED交換事業」開始。。だがそれだけでは不十分

小池知事が動き出してくれた「LED交換事業」


産業界の尽力により消費電力の大幅な削減が進む電気機器であるが家庭での電力消費は使用機器の充実に伴って右肩上がりとなっている。
GDPに等しくあがってしまっており、業務分野と家庭分野の省エネ促進が日本の命題になっている。

会社法の改正によりスモールオフィスの増加とOA機器の標準配備による「業務分野」の増加と前述の理由による「家庭分野」の増加が著しいのが現状である。

これにメスを入れるべく環境省は数年前から「家庭エコ診断」なる制度を作って資格を有する診断員を募って行政各機関による無料の省エネ診断を行うことで家庭の省エネを促すように努めているが家庭の壁は厚くなかなか越えられないのが実情である。

【家庭の省エネが進まない要因】

①イニシャルコストの捻出

近未来に元は取り戻せると謳われても目先の安さにひかれて裸電球を100円均一で購入する主婦が多いと思われる。 これが愚策であることを今回の施策を導入口としてレクチャーとイニシャルコストの融通を都で行うことが必要であると考えます。 2個持ってきて1個の交換だけでは効果は薄いと思うので、その気になった方にはLEDの有効性と経済性を説き差益を利用して返済するスキームを都がバックアップして行えば一気にLED化が進む

<40W白熱球との比較>

白熱球     LED

消費電力 40w                      6w

価格   ¥100     ¥800

電気代  ¥240     ¥36  (8時間/日の使用・¥25/kwh)

製品寿命 1000h (4ヵ月)  50000h(17年)

LEDに交換するだけで¥200の削減益が生じる為にその削減益を活かして4ヵ月で分割支払いでの返済が可能になる。 都は4回の分割払いを保証するだけで都民のLEDが可能になる仕組みである。 金利などを計算したうえでも双方にとって大きな後ろ盾となることは言うまでもない。 LEDに変更したとしても生活スタイルに変更することはなく、最大の難所であった「導入時のイニシャルコストの負担」という壁がなくなることによってストレスフリーのLED化が可能となる。  東京都のバックアップがなくともカードによる分割払いを行えば無理なく行えることから東京都はこのスキームを都民に周知拡散するだけでよいことになる。

尚、裸電球の4分の1の消費電力である蛍光電球についてもこの分割回数は長くなるがこのスキームが有効であることに違いはない。(投資回収は22ヵ月)